梅雨が明けた後の
新緑が生い茂る木漏れ日の中を『歩きましょう』と
散歩に誘った。
重ねあった掌の温もりに切な(刹那)さを覚える。

もっと早くに出会っていればと
思わない事も無いけれど
幼すぎた自分にはあの時間(トキ)が始まりで良かったのだと今は思う。 

絶対的な言葉の少なさの所為で擦れ違った事も多々あるけれど
今はその傷さえも愛しい思い出と言えるだろう。

桜が咲き誇る前に
二人で過ごす日常の時間は
努力なくしては得られないほどに無くなってしまうけれど 

もう少し待っていて。
もう少し待っていて下さい。

この温かな光がいつまでも傍らにありますように。
この穏やかな安らぎがいつまでも続きますように。

願いを想いにのせて
ただこの温もりを抱きしめる。

まだ言えない大切な言葉を胸に抱(イダ)いて。


愛している・・・・・と。


                        END


 明輝津さまからサイト開設一周年プラスミネタのバースデーにラブsssをいただきましたー!!
 愛してるって!私も愛してるー!祥子さま!(黙れ)
 祐巳ちゃん、祥子さまお互いの視点から捉えている本作。つまり両思いの片思い!ラブ!
 明輝津さま、本当にありがとうございました!



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